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次のステージへ進む女性起業家のための目標設定ガイド ー「新しい年、新しい私!」からの脱却

新しい年をどう迎えるか?

もうすぐ新しい年がやってきます。毎年、新たな年に、今年こそ何か変えたいと思っているけれど、新年の抱負が続かない…そんな経験はありませんか?

「新しい年、新しい私!- New Year, New Me!」というのは魅力的なフレーズですよね。なんだか、今年こそ出来そうな気がしてきます。

でも、今回は、こうして去年までを無かったことにして手放し、ガラリと変えて新たなものを始めるというのではない、「派手じゃないけれど本質的な”抱負の掲げ方”」について、考えてみたいと思います。


過去をリセットするのではなく“積み重ねる”考え方


過去を大切に考えて「積み重ねていく」には、2つのポイントがあります。

1つは、自分のこの一年をまずは振り返ることで、自分のやってきた結果や行動を見て、受け止めるということです。

何を学んだのか、何が成長だったのかを明確にしましょう。
あっという間に過ぎてしまったこの一年を、最初から思い出してみることです。

去年の1月は何をして、誰と会って、どんなことを考えていたか、ということを、カレンダーをめくりながら具体的に思い出していくことで、自分が実現したこと、行動したことが見えてきます。同時に、お世話になった人、感謝すべき人も見えてきます。

2つ目は、「手放して、リセット」ではなく、「認めて、ともに成長」という考え方を大切にするということです。

この2つの考え方は、ビジネスや人材育成の現場でも用いられる「固定的マインドセット」と「成長的マインドセット」というキーワードで説明することができます。

「固定的マインドセット(Fixed Mindset)」とは、去年達成できなかったことを、「きっと私に合ってなかったんだな。だから、別のことをやろう」と考えることです。

一見サバサバと切り替えられていて良いように感じますが、その背景には、「自分は他人よりきっとできるはず…!」と思う意識があるといいます。その上、「努力ができない」という特徴も。なぜなら、努力するには、先に、今の自分ができていないということを認めることが必要だからです。そこがなかなか認められないのです。

「できるだけよく見せたい/ Looking Smart」と考えるところがあるので、その結果、人からの評価を気にしたり、0/100思考になったり、上手くいかないことを自分ではなく他人や環境のせいにしてしまうという傾向があります。

私自身、思い当たる節もがあります。
見切りをつけることは、大切なことだと感じます。でも、毎年新たなものへ切り替えてまたゼロから始めるということの繰り返しだと、正直きついのではないかと思うのです。

それに対して、「成長的マインドセット(Growth Mindset)」は、継続的に頑張っていけば変わっていけると考えられることです。

「もっとよくしたい/Becoming Smarter」と考えるので、自分が行動し努力すればもっと変わっていけて、これまでの積み重ねの延長線上に未来があると思えて、学び続けられる傾向があります。

そうすると、去年の経験は、この先の目標への過程であると考えられ、そこに積み重ねる今年、来年を描くことができます

様々なことが経験や学びだと捉えることができ、人生やビジネスを自由な意思で切り開いていけると思えるはずです。

上田信行先生による資料 - 「キャロル・S・ドゥエックによる固定的マインドセットと成長的マインドセットの違い」 /「固定的的マインドセット」「成長的マインドセット」については先生のお話を参考にしています。


「成長的マインドセット」を持つと積み上げていくイメージが持てる、ということはわかりました。

積み上げていく「成長的マインドセット」で抱負を抱くには、つまり、「今ある自分を大切にしながら未来を描く」には、どうしたらよいでしょうか?

それは、長期的な視点や目標を持つということです。


長期的視点を持つ目標設定のポイント

起業している私たちとしては、「月の売上アップ」とか「SNSフォロワーを増やす」といったことは、新年の抱負として掲げ、頑張っていきたいですよね。

でも、そこで大事なのは「長期的な目標がその背景にちゃんとあるか?」ということです。

「月の売上アップ」とか「SNSフォロワーを増やす」といった短期的な目標は、長期的な目標を小さくブレイクダウンしていって生まれるものです。3年後、5年後、10年後を見通して、そこでどうありたいか、を描いた上で、そこにつながる短期的な目標でないと意味がないですよね。

でも、激動の現代にあって、10年後は全く想像し得ないものでもあります。5年だって変化が大きすぎるかもしれません。なので、せめて3年後を見据えて、長期的な目標を立てた上で、短期的な目標を立てていくことをおすすめします。

私たちらしい“無理しない”目標設定 & 管理術

高みを目指すことはとても大切です。でも、それに向けた計画が続かなかったら意味がない

私たちは、仕事以外にもたくさんのやることがあって、バイオリズムの変化もあって全ての日にフルマックスでパワーを発揮とはいかないわけです。

なので、私たち女性特有のライフスタイル、そして、自分なりの家事や育児とのバランスを考慮した柔軟な計画の立て方が必要です。

その中で有効的だと私が考える方法を3つご紹介します。

①「減らすこと」「やめること」を決めて優先順位を明確化する

「やらないことを決める」ことです。今より増やすこと、現状を維持すること、今より減らすこと、やめること、を出してみるのです。そうすることで、自分の中で優先順位を明確化することができます。

②目標を「見える化」して日々行動につなげる

「無理しない=少ししかやらない」、ということではないですよね。「無理しない=自分がやれない状態、続かない状態にしない」ということです。だから、結局は地道にやるしかないのです。…これは、ほんとに、そう。

外側ではなく、自分自身に矢印を向け意識を高める時間を、どれだけ長く維持できるかが重要ですね。そんな時頼れるのは、やはりアナログ!

自分の目指すイメージ写真などを集めて貼っていき、常に見えるところに置いておく「ビジョンボード」や、毎日の自分の意識や感情、目標などを記録するノートの活用ジャーナルを活用するのも手です。自分の手で書くことで、頭でふわっと考えたことをなぞりなおし、外在化し、それを目で見ることでさらに定着化することができます。

③計画を守るための仕組みを作る

そして、最後はやはり「習慣化」です。決めたことをつ続けるのが一番難しい。なぜならば、人は楽な方に流れるからです。

習慣化は自転車と同じ。一番最初に漕ぎ出すのに、一番負荷がかかるのです。です。だから最初の段階はあらゆる手段で後方支援をしましょう!

私が効果があると思う習慣化に役立つ方法を8つ紹介します。
自分なりにカスタマイズして「私の仕組み」を作り上げましょう!

1. 目標を「スケジュール化」する

2. 小さな目標に分解する

3. 伴走者を見つける

4. ご褒美を設定する

5. 自分の行動を記録する

6. 行動をトリガーに結びつける(◯◯をするときに必ず△△をやる、など)

7. 行動を他の人とシェアする

8. 計画を柔軟に見直す「調整デー」を設ける

ぜひこの3つを参考に、ご自身の目標設定や目標管理をしてみてはいかがでしょうか?

未来を描く力があなたを支える

今回は、去年を無かったことにして手放し、ガラリと変えて新たなものを始めるというのではない、「派手じゃないけれど本質的な”抱負の掲げ方”」について、考えてみました。

去年と今年、今年と来年は別のものじゃなくて、未来にシームレスにつながっています。大きな長期での目標設定をすることで、そこに向かって船を漕ぐように進んでいくのです。その間に、方向がずれたと思ったら舵を切り、また進めばよいのです。


新年の抱負は、視点を高いところに持っていき、全体を見渡しながら大きな目標を確認し、その舵をどう切るかを見直す機会なのだと思います。未来を描く力があなたを支えるのです。


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今日お話しした3年後を考えることや、1年の振り返り、やめることを決める優先順位づけ、目標設定などができる「イヤープランナー」をご用意しました。
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あなたが次のステージへ進ための目標設定に、お役に立てたらうれしいです!

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