ブランディング講座「Brand Vision Quest」を知る その①ビジョンの力

megropressでは、“「なんとなく伝わらない」から卒業し、「ちゃんと届くブランド」へ整える8週間”というテーマで、ブランディングの講座、その名も「Brand Vision Quest」を実施しています。

秋と春の2回開催していますが、9月に始まる秋の講座を前に、「Brand Vision Quest」のポイントを3回に分けてお伝えしていきます。

講座の名前は、「ブランドのビジョンの追求」という意味になります。もちろん、ビジョンを持つことに大きな意味があると感じているからこの名前にしたわけなのですが、

まず初回となる今回は、「ビジョンの力」と題して、ブランディングにおけるビジョンを持つことの大切さと、そこへの講座におけるアプローチをご紹介します。


なぜビジョンが必要なのか?

多くの女性起業家やスモールビジネスオーナーが、日々の発信や商品づくりに追われるなかで「自分が何を伝えたいのか」を見失いがちになっていると思います。

そんなときに必要なのが「ブランドのビジョン」という北極星のような存在です。

刻々と変わりゆく外界、変わりゆく具体的な活動の中にあって、ずっと変わらずにあり続けるもの。
そこをそこを目指して船を漕いでいけば、目的地に辿り着くといういわば、ブランドの指針となるものです。

例えば、こんなことありませんか?

  • キャッチコピーを書いてみても、誰でも言えてしまうことのような気がする

  • SNSやWebでの発信が「なんとなく」で止まっている

  • 想いやストーリーはあるのに、伝えきれていないと感じる

  • 「このままでいいのかな」と迷いながら続けている

  • 自分の哲学や価値観を、ブランドとして整理できていない気がする

もし、あなたがそう思うなら、この講座がきっと役に立ちます。
ブランドの軸を整えることで、自分が発する言葉に自信を持って進めるようになるはずです。


迷いを越えて進むために


ブランドを表現するコンセプトワード、コンセプトコピーは、「ふと浮かんでくる美しい言葉」ではありません。

あなたのブランドと、そのブランドオーナーであるあなたご自身に関する情報を大量にかき集め、その中から、もうこれ以上削ぎ落とせない!というところまで情報を削り落としていき、エッセンスの結晶のようなものを抽出します。

何千個のバラの花から、ほんの一滴のローズオイルができるような、そのくらいのイメージです。

自分では気づいていない、自分の中に眠っている価値観や願いをすくいあげ、言葉に変えていく必要があるのです。

そのためには、丁寧に自分と向き合い、自分に聞いていくしかないんです。

このプロセス、一人では気づけない視点がほんとうに多いので、「誰かと一緒にやる」ということが一番求められる部分だと言えます。

ご自身に問い、書き出した答えを、第三者の視点で見つめ直しさらに深掘りを重ねることが必要です。

そのために、「Brand Vision Quest」では、まず20の質問に答えながら、自分のこれまで・いま・これからを棚卸ししていく、ということを最初の作業としてやっていただいています。

こうすることで、「本当に自分が大切にしたい言葉」が浮かび上がってくるのです。
megropressでは、このプロセスを大事に考えていて、丁寧に行っています。

しかも、このワークブックは、手書きで書いていただくようにお願いしています。

なぜか?

手で文字を書くという触覚を伴う複雑な動きは、脳をよく刺激します。なので、そこで書いたことを深く刻んでおくことができます。

手で文字を書くことで、新たなつながりのものを連想する思考力が高まると言われ引っぱったり、図を書いたりすることができ、多層的にその事実を把握することができます。

また、頭のなかだけでぐるぐると回っている思考を一旦手書きで外に出す行為は、自分の考えを客観的に見ることにもつながります。

そのようなことから、ぜひお気に入りの飲み物を準備して、ペンを片手にワークシートと向き合う時間をとって、このプロセスをじっくりと行っていただくことをお願いしています。

そうすることで、この経緯を経て導き出される言葉があったとしたら、それは、頭で考えた耳馴染みの良い文字の並びではなく、胸の奥から自然と納得できるビジョンが投影されたた言葉になるのです。

すっきりとクリアに見出されたその言葉は、これからの発信や選択に迷わないための力強い指針になっていきます。

次回は、「言葉の力」をテーマに、「Brand Vision Quest」で取り扱う、ブランドにおける言葉の選び方と育て方をご紹介していきます。

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