「好きを仕事に」という大きな波

「好きを仕事に」というメッセージは、今の地球を覆っている、ものすごく大きな波なのだ!という件についてです。

私たちのような大人だけじゃなくって子どもたちにも「好きを仕事に」の波はきているということ。

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 先日、ある講演会に行きました。そこでの登壇者の1人に、宝槻 泰伸(ほうづきやすのぶ)さんという方がいました。「探求学舎」という塾をされている方です。「情熱大陸」で特集されたこともあるのでご存知かもしれないです。

短い時間だったのですが、直接話を聞けることとなりました。

彼がやっている塾は、いわゆる今までの塾とは全然違っていて、小学生に対して「自ら学ぶ楽しさを身に付ける」ことを目指して指導をしていて、「成績を伸ばす」とか、「進学率をあげる」とか、そういう指標とは無縁のところにあるそう。

彼がこれまでたくさんの親御さんにしてきた、「親として,子どもに思う希望は?」という質問があるそうです。

その答えを分類すると、主に2つになる.

「社会の中で自立してほしい」
「好きなことを見つけて欲しい」

この2つ。

たしかに。親である私の答えもここに当てはまるワ...

「社会の中で自立してほしい」というのはたぶん江戸時代の親でもそう思うよね、というような昔からあるもので、普遍的な願い。

一方の「好きなことを見つけて欲しい」というのは特徴的な、現代の親の願いなんだそうです。確かに,江戸時代なら、農民の子は大名とかにはなれないですもんね…

で、今の親の子どもへの希望をひとことでまとめると
「好きなことで自立して欲しい」
となるそうなのです.

でも、その「好きなこと」を見つけるのがやっぱり難しい。今の教育の状況だと、受け身な姿勢が多いため「自分で好きなことを見つける」というのができにくい。

そこで、宝槻さんは、「好きなことを見つけるきっかけは子どもたちの "わー!すごい!"という言葉を引き出すこと」 だと考えて、子どもたちが驚きと感動を引き出す様々な取り組みで指導をしているんですって。(→「探求学舎」のWebサイト

そんな面白いお話しのなか、私がすごく興味深く感じたのは、子どもたちが好きなことで輝く大人になってそういう人で溢れる世の中にするには、教育の現場が変わっていくことが必要。
でも、それ以上に必要なのが、「私たち大人が、好きなことを見つけて好きなことで自立する姿を子どもたちに見せること」なのだというお話し。

大人が、好きなことで自立しているという姿を見せることで、はじめて、大人になることへの希望を子どもは感じられることになる。子どもたちの未来のためにも、私たち大人が、しっかりと「好きを仕事に」が成り立つ世界を作ってあげないといけない…
なんというか、そういった「責任」みたいなものを感じました。

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「好きを仕事に」というメッセージは、今の地球を覆っている、ものすごく大きな波です。迷える大人だけではなく、子どもたちの前にもその問いが立ちはだかっているのだと知りました。

「あなたの好きなことはなんですか?」

このシンプルだけど深すぎる問いに応えるには自分と向き合う時間がものをいいます。

自分と向き合う時間を長く置いてきてしまった大人のために、ともにその答えを探すということのお手伝いがこれからもできたらと思っています。

それでも目の前のTO DOリストが襲ってくるなら、まずそのリストの中に「自分と向き合う時間をつくる」をTO DOとして入れてしまいましょう~♪

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