感覚で動く人も、考えすぎる人も。「4つのタイプ」から言葉の輪郭を見つけよう。

「自分のブランドについて、うまく言葉にできない」
「伝えたいことはあるのに、どうもしっくりこない」
「みんなが使っているような言葉じゃなく、自分らしい表現がしたい」

そんな風に感じたことはありませんか?

ブランドに向き合い始めた人がよくぶつかるこの“モヤモヤ”。
実はその背景には、あなた自身の「感じ方」や「考え方」のクセが関係しているかもしれません。

言葉にならないのは、「才能」じゃなくて「入り口」の問題かもしれない

私はこれまで、たくさんの女性起業家やスモールビジネスのオーナーの方と、ブランドづくりに取り組んできました。
その中で感じるのは、「言語化」に詰まってしまう方の多くが、伝えるべき魅力がないのではなく、「どこから言葉にしていいか」」が見えていないだけだ、ということ。

「感じ方」や「考え方」の傾向によって、言葉が詰まるポイントが人によって違うからです。


4つのタイプで「言語化の入り口」を見つける

そこで今回ご用意したのが、言語化アプローチを4タイプに分類する診断コンテンツ

この診断では、あなたが普段どんなふうに物事を捉え、どこから表現を始めるとしっくりくるのかを簡単にチェックできます。

たとえば…

  • 感覚的でこれからやりたいことを思い描くのが上手な人には、想いやインスピレーションを引き出す問いかけ

  • 論理的でこれまでやってきたことに向き合うのが得意な人には、これまでの経験を整理して言語化する方法

と言った感じです。その他のタイプにも、それぞれに合った「言葉の出発点」があります。「言語化が苦手」「文才がない」のではなく、自分に合ったアプローチがあれば、きっと言葉にできるはずだと思うのです。

ブランドの言語化には、正しい答えや決まった形はありません。
でも、自分の感じ方や考え方に合った方法をこのタイプ診断で探してみましょう!

「4つのタイプで言葉の輪郭を見つけよう」タイトル画像

4つの問題を出すので、それぞれAかBいずれの回答だったかをカウントしてください。


Q1:ブランドの方向性を考えるとき、まず浮かぶのは?

A:「こんな世界観をつくりたい」
「こういう気持ちを届けたい」

B:「何が強みになるか」
「誰に何を届けるべきか」


Q2:自分の想いや価値観を考えるとき、より大事にしているのは?

A:これまでの経験や原体験にある「私らしさ」

B:これからどう在りたいかという「未来の自分像」


Q3:「ブランドのコンセプトを言語化する」と言われて、近い感覚は?


A: 言葉よりもまずイメージや雰囲気で伝えたい

B: 構造やロジックがあると安心して進められる


Q4:モチベーションが高まるのはどっち?

A: 昔の経験や積み重ねを振り返って「意味があった」と思えたとき

B: これから挑戦する未来にワクワクしたとき


診断結果

それぞれの問いの答えが、A・Bどちらだったかを確認しましょう。

Q1とQ3で、
Aが多かった人→感覚派
Bが多かった人→論理派

Q2とQ4で、
Aが多かった人→過去志向
Bが多かった人→未来志向

という分類となります。
2つを掛け合わせたものが「あなたのタイプ」となりますので、ここから説明していくタイプごとのアプローチをぜひ参考にしてみてください。

感覚派 x 過去志向タイプなら「思いと原点重視型」

あなたはこんなタイプかも

特徴

♡想い重視・原点に立ち返りたい
♡ストーリー・感覚・経験が大事♡原体験に価値を見出す
♡「理屈」より「しっくり」

弱み
✔️ 言語化や構造化はやや苦手
✔️ 抽象的なままで止まりやすい

おすすめブランディングアプローチ

★「なぜ始めたのか」「過去の経験で何を感じたか」からストーリーを掘り下げる

★誰かと対話しながら「感情の軌跡」を引き出し、ストーリー仕立てにして言語化

★ブランドコンセプトは、言葉からでなく、写真・色・モチーフなどイメージから考える


感覚派 x 未来志向タイプなら「棚卸し・強み分析タイプ」

あなたはこんなタイプかも

特徴

♡実績やスキルから構築したい
♡やってきたことを棚卸ししたい
♡ビジネス視点のロジックが必要
♡明確な言語化を重視

弱み
✔️ 「情緒」や「世界観作り」への意識が薄まりがち

おすすめブランディングアプローチ

★経験・資格・顧客の声などのファクトから価値を構築

★「◯◯といえばあなた」というポジショニングの明確化を主軸にする

★競合分析や自己棚卸しからの差別化ポイントの言語化


論理派 x 過去志向タイプなら「直感と理想で進む型」

あなたはこんなタイプかも

特徴

♡在りたい姿が先にある
♡世界観やビジョンが大事
♡言葉より感覚イメージが先行
♡直感で方向性をつかみたい

弱み
✔️ 実績との整合性がとれず、行動への落とし込みが弱くなりがち

おすすめブランディングアプローチ

★感じている理想像や美意識を具体的なビジュアルや言葉に落とし込む

★まず世界観を作る→その後に中身を整える

★未来のストーリーやマイルストーンから逆算して設計する


論理派 x 未来志向タイプなら「戦略的未来設計型」

あなたはこんなタイプかも

特徴

♡計画的にビジョンを描きたい
♡構造的な思考に強い
♡差別化や仕組み化を意識する
♡目標から逆算して仕組みを設計できる

弱み
✔️ 感情的な共感の要素や「あなた自身」の存在が薄れやすい

おすすめブランディングアプローチ

★単に「自分がしたいこと」ではなく、「この社会に何が必要で、そこにどう応えるか」という視点で考える

★自分の強みを「役に立つブランド」として 機能させ、「どんな変化が起こせるか?」を問う

★「人柄」や「美意識」などの主観的要素を意識して織り込む


あなたは、どのタイプに一番しっくりきましたか?

「そうそう、私ってこうやって考えるんだよね」
「言葉にしづらかった理由、ちょっとわかったかも」

そんなふうに、自分の感じ方や考え方の「クセ」に気づくことで、言葉のもやもやは少しずつほどけていきます。

この4タイプ別の診断結果を参考に、ご自身のブランドを言語化するきっかけがつかめたらうれしいです!

実際には、人はどのタイプの側面も持っています。なので、「今の自分の傾向」を知る参考としてぜひ活用してみてくださいね!

自分らしい言葉は、自分の「感じ方」と「考え方」から始まります。

そうはいっても、ひとりでは言葉にしきれないこともありますよね。
そんなときは、「自分の言葉」を一緒に見つけにいく講座もやっていますので、ぜひ頼りにしていただけたらと思います。

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