伝わるから、届く。そして売れる。
「商品の質はいいのに広がらない…」その違和感の正体
「商品の質がいい」と皆言ってくれるのに、なんだか広がらない…
来て欲しいお客様層に届いていない気がする…
ブランドを続ける中で、「もっと多くの人に知ってもらいたい」と思うことはありませんか?
「とくに、こういう人たちにもっと知ってもらいたい」と。
でも、ただ発信を増やすだけでは、なかなか理想のお客様には届かない。
今回のお客さまも、同じような課題を抱えてらっしゃいました。
「”ほんとうにおいしい”と多くの方にそう言っていただいている」
でも、繋がりたいお客さまに届いていないと感じていました。
あれをやってみたらどうか?
こんなサービスもしてみたらどうか?
できることは何でもあれこれやってみた。
けれど、、うまくいかない…。
そんな中で、ご相談をいただきました。
「本当に伝えたかったこと」を見つける作業
今回のプロジェクトでやったことは、「本当に伝えたかったこと」を見つける作業でした。
今までやってきたことの上に積み上げていくのではなく、
一度、まっさらな状態に戻って、事業を行う情熱の源まで深く掘り、探り当てるような作業からでした。
「その時の取り組みは、正直大変でした(笑)」と、ブランドマネージャの奈穂さんは振り返ります。
でもその結果、繋がりたいお客さまと自然と繋がれるようになり、お客様の数も、売上も、上がっていったのです。
「茶舗 ゆと葉」の売上が2倍になった理由
「ブランディングをしたら、売れる」
残念ながらそれは事実ではありません。
ブランディングはあくまでも、ブランドの基盤を整えること。
それを「売れる」に変えるには、マーケティング的な視点での戦略や行動が必要です。
今回の「茶舗 ゆと葉」さんのケースでは、本当に売上が2倍になりました。
それはなぜか?
「伝えたいことを明確にした上で、きちんと“売る行動”をしたから」です。
ブランドの基盤を整えることで、
・どんな価値を届けるのか
・誰に届けたいのか
・どんなトーンで伝えるのか
をハッキリさせました。
そしてそれを、
・空間や商品パッケージ、ショップカードなど、すべてのタッチポイントに反映。
・店頭のディスプレイや導線、接客まで一貫してデザイン。
・必要なリーフレットやWebサイトも新たに制作し、迷わず買っていただける仕組みを整えました。
これまでもWebサイトでも英語対応はしていましたが、今回はニュアンスの伝わる翻訳者に依頼し、丁寧に表現を調整。
これが功を奏し、海外からのツアーや茶園見学の依頼も急増しています。
結果として、
「伝わるから、届く」
↓
「届くから、売れる」
という状態になったと言えます。
遠方からのお問い合わせも増え、
来客数・売上ともに2倍以上に。
そして何より、
お客さまが「繋がりたいと思っていた人」に
なっている。
これが、ブランドの力だと感じます。
ブランドが自走するために必要なこと
さらに、こういった成功のために重要なのは、ブランドを運営する組織のなかでおひとりでも、「このブランドをこう変えていきたいのだ!」という強い情熱を持って関わっていただく方が存在することです。
今回は、奈穂さんが、ブランドディレクターとして全ての工程を私たちと共に走り抜けてくださいました。
今回のようにネーミングからロゴ制作、商品パッケージの制作、店舗空間のリニューアル…となるとその期間は1年越えと、とても長いものになります。
既存の業務を回しながら、その長い期間、そこを走るということです。
もちろんプロとして、私たちからデザインやアドバイスを提供させていただくのですが、
お客さまご自身が「私が変えていくのだ」という自覚を持っていることが、ほんとうに大切な成功の元だと感じます。
奈穂さんの場合は、途中から、ご自身で「こっちじゃなくて、こっち」というブランドにふさわしいあり方の判断ができるようになっていました。
これができれば、ブランドのイメージ維持が
しやすくなります。
プロジェクト後も崩れないブランドの仕組み
「プロジェクトが終わった直後は美しいブランドも、チームが離れると、だんだん崩れてきてしまうという」というのは、”あるある”です。
でも、実際離れてからの方が長いわけで、
そこを自走できることがとても大事です。
私たちは、ブランドとしてのあり方の判断軸だけでなく、大きなタッチポイントなる店舗のディスプレイについて、新たな季節が来ても、新たな商品が増えても、ご自身で判断して進んでいけるような教育的なハンズオンのレクチャーも含めながら対応をするなど、自走できる仕組みを提供することを大切に考えています。
クライアントのみなさまに、結果を提供し、
ブランディングプロジェクトを終えた後も、
スムーズに自走できるように、そして、継続的で効果的なフォローアップを行っています。
実際のインタビュー記事はこちら
実際にどんな風に整えたのか?
ブランドマネージャの奈穂さんへのインタビュー記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。
→「宇治の茶舗から生まれた新しい風」(megropressお客様インタビュー 02)