自分を届けるための、もうひとつの人格
ブランディングのサポートをすることを通じて、「ただの売れる方法」ではなく、自分の価値観や本質に気づいていくことの大切さを届けたいと、megropressは思っています。
「気づき」や「内省」を伴うブランドづくりは、単なる戦略ではなく、生き方の問い直しでもあります。
そこには、自分というものを客観視するという、プロセスが存在しているということが大きいと思います。
普段生きていて、なかなか自分を外から見ていくことはできないものです。
私が大切にしているのは、自分自身に手を加えて変えることではなく、
「自分」という存在を少し外側から見つめ直す視点です。
ブランドとは、自分を切り離したもう一人の人格です。
そこに自分自身を丁寧に投影していくことで、「ブランドという鏡」に映った自分の姿を、改めて見つめ直すことができる。
その体験が、自分の内側へ静かに返ってくる感覚を生み出します。
すぐに答えが出るものではないかもしれません。
でも、少しずつ、時間をかけて、腹に落ちるかたちで進めていくことが、私は何より大事だと思っています。
だからこそ、私は、
ブランディングは「ヘルシー」な営みだと考えています。
誰もがブランドを持つことで、自分が表現したい世界や伝えたいことを、少し客観的に見つめ直しながら、この世界に「実在」させていく。
その営みは、自分を大切にすることと、きっと深くつながっています。
ここでいうブランドは、なにか「自分の表現の対象を持つ」という意味です。その活動に名前をつけ、皆に伝えていくという取り組みを指しています。
ブランディングは、一部のビジネスで関わる人たちに向けたものでなく、表現というものに携わる、いわば全ての人々に関わるものなのです。
こうして私が「ブランディングは、自分を外から見つめる、もうひとつの視点を与えてくれる」と考えるようになったのは、実際に多くの方々と向き合ってきた経験からでもあります。
そのひとり、クレイジュエリー作家・西尾歩美さんとの取り組みは、まさに「ブランディングは、単なる見せ方ではなく、自分の本質を確かめる旅」なのだと実感させてくれるものでした。
彼女がブランドにどのように向き合い直し、どのような気づきを得たのか?そのリアルなプロセスを、インタビューというかたちで記録しました。
よろしければこちらもぜひご覧ください。
→「自分のブランドを育てる旅」(megropressお客様インタビュー 03)