人は、自分の大切なものに力を使えたとき、満たされる ー達成感の話②

前回の記事で、「やりたいことなのに、なぜ私たちは消耗してしまうのか」ということを書きました。

そして、その背景には、「達成感が生まれない構造」があるのではないか、という話をしました。

そのことを考えているとき、ひとつ気づいたことがあります。それは、「自分を満たす」という言葉についてです。

最近、「自分を満たそう」「まずは自分を大切に」という言葉がよく耳に入ってくることもあって、達成感を得るためには、自分を満たすことが必要だと思っていました。

もちろん、それはとても大切なことなんです。

ゆっくり休むこと。
好きなものを食べること。
自分のための時間を持つこと。

そうした時間に救われることが、本当にたくさんあります。

でも、私自身を振り返ってみると、それだけでは説明できない感覚がありました。

前回の記事で話した今回の展示会もそうです。

準備期間は本当に忙しく、全然余裕がありませんでした。むしろ、体力的には疲れていました。

それなのに、終わったあとに残ったのは、不思議な満たされた感覚の、「達成感」でした。


これは、どういうことなんだろうと考えて思い当たったのは、「自分の大切なものに、自分の力を使えた。」という感覚があったからではないか、ということでした。

満たされるとは、自分の力を「大切なもの」のために使えること


長い間、自分の中に残っていたテーマに向き合えたこと。
自分が大切にしている価値観を、形にして届けられたこと。

自分の中で、「それができた」と感じられたそのこと自体が、私を満たしていたのだと思います。

私にとって「満たされる」とは、休むことでも、自分にご褒美をあげることでもなくって、自分の大切なもののために、自分の力を使えているという感覚を感じることでした。

「自分の大切なもののために、自分の力を使えているという感覚」。
これこそが、自分の内側を潤してくれるものなのだと思いました。

そして、人はこの感覚がないまま頑張り続けると、少しずつ消耗していくのではないでしょうか。

やることはやっているし、周りからはちゃんとできているように見える。
でも、自分の中には何も残っていない…。

そんな状態になってしまうのです。

だから、「何をするか」だけではなく、「自分の力を何のために使っているのか」を、ときどき確かめることは、とても大切なのではないでしょうか。

その先にあるのが、私が今回強く感じた「達成感」というものなのだと思います。

次の記事では、その「達成感」とは一体何なのかについて、もう少し深く考えてみたいと思います。

前へ
前へ

達成感という、心のうるおいについて ー達成感の話③

次へ
次へ

やりたいことなのに、なぜ私たちは消耗してしまうのか? ー達成感の話①